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野分 山本周五郎

【朗読】野分 山本周五郎

こんにちは!癒しの朗読屋アリアです。今回は、山本周五郎作「野分」です。この作品は昭和21年、講談雑誌に掲載されました。野分とは、秋に吹く暴風のことだそうです。台風です。大名の庶子に生まれ、相続問題の渦中にいる又三郎は、料理茶屋「蔦萬」の女中お紋と知り合い、やがて彼女の祖父籐七老人とも酒を飲む間柄となる。やがて又三郎は武士をやめ、町人となって、お紋を妻に娶り、籐七老人と三人で人間らしく生きたいと思うようになります。しかし情勢の変化で戸沢家を継ぐことになります。町人になる夢はあきらめても、お紋を妻に貰いたい又三郎は、思い切って籐七老人に相談するのでした。

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野分 主な登場人物

楢岡又三郎・・・二十四歳。藩主、能登守戸沢正陟の庶子だが、楢岡兵庫という家臣の二男として育てられた。やがて嗣子問題が起こり、彼を中心として家臣の間に対立と暗闘が始まったのを見て、自分の身分と境遇を呪うようになった。

お紋・・・料理茶屋「蔦萬」の女中。又三郎に心を寄せている。

籐七・・・お紋の祖父。植木職。

野分 覚え書き

鄙(ひな)・・・年から離れた土地。いなか。

違背(いはい)・・・規則、命令などにそむくこと。

阿諛(あゆ)・・・顔色を見て、相手の気に入るようにふるまうこと。

暗闘(あんとう)・・・表立たない形で、密かに争うこと。

傀儡(かいらい)・・・操り人形。

去就(きょしゅう)・・・どう身をしょするか。

規矩(きく)・・・考えや行動の基準にするもの。

栄耀(えいよう)・・・大いに栄えてはぶりのよいこと。

社稷(しゃしょく)・・・国

 

 

 

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