癒しの朗読屋へようこそ 主に朗読作品の解説を書いています

あんちゃん 山本周五郎

【朗読】あんちゃん 山本周五郎 読み手アリア

こんにちは!癒しの朗読屋アリアです。今回は、山本周五郎作「あんちゃん」です。この作品は、昭和31年小説新潮に掲載されました。妹おさよに不倫な感情を持つ竹二郎が、その感情を抑えるために他の娘たちに気持ちを移そうとしたり、廓や岡場所へ行ったりするがどうあがいても徒労に終わる。妹に対する感情はますます強く激しくなるばかりだった。そしてある暑い日の夜・・夜中に手洗いに行った竹二郎は、なにげなく階下に寝る妹を見た時、暗くした行燈の灯りに浮かぶ掛布団をはぎ、寝巻をはだけて胸も脚もほとんど裸になったまま眠っている姿を見て竹二郎は自分が分からなくなる。それ以来、彼は自分を「おれは人間ではないけだものだ」と自分を責め続ける。

スポンサーリンク

あんちゃん 主な登場人物

竹二郎・・・わげもの職人、妹に不倫な感情を持つ自分に嫌気がさし、ぐれていく。

おさよ・・・竹二郎の妹。ぐれた兄を心配している。そして病気の父の世話をしている。

民三・・・盗人。竹二郎と出会ってから八日間、二人でずっと飲み歩く。自分の秘密を竹二郎に語り、竹二郎の秘密を知る。

あんちゃん 覚え書き

駒下駄(こまげた)・・・台も歯も一つの材をくっつけて作った下駄。

中売(なかうり)・・・劇場や客席の間をまわって飲食物を売り歩く人。

出方(でかた)・・・客を座席に案内したり飲食物の世話をする人。

猫板(ねこいた)・・・長火鉢の端の引き出し部分に乗せる板。

湯女(ゆな)・・・温泉宿で客の接待をした女。

 

 

 

 

 

 

最新情報をチェックしよう!

下町ものの最新記事4件