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蘭 山本周五郎

【朗読】蘭 山本周五郎 読み手アリア

こんにちは!癒しの朗読屋アリアです。今回は、山本周五郎作「蘭」です。同じ老職の家柄で、その父親たちのまじわりを受け継いで、幼い頃から水と魚、花と蝶と呼ばれて育った生之助と平三郎。藩校での成績もそろって群を抜き、十二歳の時から五年、一緒に江戸へ行って昌平黌で学んだ。主君能登守正陟は、二人の質と二人の能力を合わせたところに嘱望していた。しかし年頃になって、二人の前に中原松子が現れてから・・・

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蘭 主な登場人物

須川生之助・・・寒蘭を今年こそ咲かせようと庭で育てている。松子をひそかに想っている。

黒沢平三郎・・・生之助の親友、松子を嫁にもらいたいと生之助に言う。

中原松子・・・父母を失くしてから、須川家で育つ。

脇屋藤六・・・老職の子、我儘で乱暴者。

蘭 覚え書き

蒼茫(そうぼう)・・・見渡す限り青々として広いさま

樹下(じゅか)・・・樹木の下。

渺々(びょうびょう)・・・水面などが限りなく広がっていくさま。

嘱望(しょくぼう)・・・人の前途、生来に望みをかけること。

慷慨(こうがい)・・・世間の悪しき風潮や社会の不正などを怒り嘆くこと。

暴戻(ぼうれい)・・・荒々しく道理に反する行いをすること。

妄執(もうしゅう)・・・執着、成仏をさまたげる執念。

穏健(おんけん)・・・考え方や言動が穏やかでゆきすぎがなく、しっかりしていること。

淵源(えんげん)・・・物事の起こり基づくこと。

 

 

 

 

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