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青竹 山本周五郎

【朗読】青竹 山本周五郎 読み手アリア

こんにちは!癒しの朗読屋アリアです。今回は、山本周五郎作「青竹」です。この作品は昭和17年「ますらを」に掲載されました。39歳の作品です。

井伊直政の家臣、余呉源七郎は、別に衆に抜きん出た男ではなく、口数も少なく、関ケ原の戦いで島津豊後を討ち取った功績を持ちながら、名乗り出ず、その後も目立つことを望みません。やがて直政に信頼されている源七郎は、直政の二男、直孝の守り役に抜擢されます。そこでもきめどこを決めて、あとはあるがままに任せる、守り役としてそういう柔軟な心の広さに直政は心を打たれます。そんな源七郎に老臣の竹岡兵庫は娘との縁談を持ちかけるのだが・・・。武士の生き様に心打たれる話しでした。

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青竹 主な登場人物

余呉源七郎・・・井伊直政の家臣。戦では大将を討っても功名とは思わないで、ただひと筋に戦う。

井伊直政、直孝・・・近江国佐和山城主。徳川の武将。

竹岡兵庫・・井伊家の老臣。源七郎に娘との縁談を持ちかける。

本田平八郎忠勝・・・井伊家の家臣に関ヶ原の戦いで島津軍の阿多ぶんごを討ちとめた者はいないかと探していた。

青竹 覚え書き

手兵(しゅへい)・・・手元に置いて直接率いている部下の兵士。

危地(きち)・・・危険な立場や状況。

恬淡(てんたん)・・・欲がなく、物事に執着しないこと。

野武士(のぶし)・・・山野に隠れて追いはぎなどを働いた武装集団。

牢人(ろうにん)・・・主家を去ったり失った武士。

平首(ひらくび)・・・平侍の首

雑兵(ぞうひょう)・・・金銭で雇われた兵。

訥々(とつとつ)・・・口ごもってつっかえながら言うこと。

暴勇(ぼうゆう)・・・乱暴で向こう見ずなこと。

明敏(めいびん)・・・頭の働きが鋭いこと。

闊達(かったつ)・・・度量が広く、細かいことにこだわらず、心のままふるまうこと。

理路(りろ)・・・物事の道理

ろうたけた・・・美しくて気品がある。

鋭鋒(えいほう)・・・鋭いほこさき。

鈍根(どんこん)・・・生まれつき頭の働きが鈍いこと。

増上慢(そうじょうまん)・・・悟りを得ていないのに得たと思って高ぶった慢心のこと。

 

 

 

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