【朗読】虚空遍歴 1の3 山本周五郎 読み手アリア
こんにちは!癒しの朗読屋アリアです。今回は、山本周五郎作「虚空遍歴」連載第4回です。
虚空遍歴1の3 あらすじ
冲也が三味線を静かに単純でゆったりと爪弾きで弾くと、八百蔵と宗十郎は感嘆し、もう一度聴かせてほしいと頼んだ。再度の演奏に満足した宗十郎は、冲也にこの曲を使わせてもらいちと頼み、冲也は快く承諾する。そして話は冲也が酒が飲めないことに及び、皆んなはそのことをからかうように笑う。そこにお夏がやってきてお京に何か囁きます。今の冲也の三味線を聴いた別室のお客が、冲也の唄をぜひ聴きたいので来てくれるようにとのことだった。周囲のものの勧めで渋々了承した冲也はその部屋で客である老人に対面すると、彼が平戸候という高貴な身分の隠居だということがわかる。老人は冲也の才能を認めてい、新しい唄を作るように求められるが、突然、廊下から騒がしい声が聞こえ、緊張が高まっていく。
虚空遍歴1の3 主な登場人物
八百蔵・・・冲也の演奏に感嘆し、彼を称賛する。
紀伊國屋宗十郎・・・冲也の曲が気に入り、使わせてほしいと頼む。
半四郎・・・昨夜のお祝いで冲也が無理矢理酒を飲ませれたことを知る人物。
伊佐太夫・・・別室の客に自分の曲を聴かせているが、実はその曲は冲也のもの。
虚空遍歴1の3 アリアの感想と備忘録
冲也の爪弾く三味線の場面が良かったです!お座敷で静かに始まったその演奏に聴きいる様子、またそれが隣の座敷にも聴こえてそこの客をも感動させる。宗十郎や八百蔵も彼の才能を強く感じさせますが、隠居した高貴な身分の老人が冲也の演奏に興味をを示す場面と彼の芸の価値がどれだけ高いかを強調されているようでした。そして新しい唄を求められた時の冲也の即応力と才能ぶりに感心しました!
幇間(幇間)・・・宴席などで酒宴の興を取り持つ男芸者など。太鼓持ち。
浅黄裏(あさぎうら)田舎者の下級武士、という蔑称。