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楯輿(たてごし)山本周五郎

【朗読】楯輿(たてごし)山本周五郎 読み手アリア

こんにちは!癒しの朗読屋アリアです。今回は、山本周五郎作「楯輿」です。槍組三十人頭を勤める神原与八郎は、豪快な生き方を好んでいました。彼は口癖のように「死にざま」ということを云いました。彼にはそう云うだけの経験があるので、出まかせの強弁ではなかった。しかし福島家には名高い勇士が多いので、与八郎くらいの身分や経歴では、さほど目立たなかった。慶長三年の秋、大崎玄蕃の屋敷で長陽の宴が催された時、長尾勘兵衛という三千五百石の老職にそれは偏狭な考え方だと批判されるが・・・

かん太
朗読30分程度の短編です。与八郎の気付きが印象的です。
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楯輿(たてごし) 主な登場人物

神原与八郎・・・十六歳で初陣し、征韓の役にも従軍した。その時の働きぶりを認められて、槍組三十人頭を命ぜられる。「死にざま」が口癖。

長尾勘兵衛・・・三千五百石の老職。

松・・・長尾勘兵衛の娘。与八郎に嫁していく。

楯輿(たてごし) 覚え書き

軒昂(けんこう)・・・意気が高く上がるさま。奮い立つさま。

小事に拘泥しない(しょうじにこうでいしない)・・・小さな事柄に必要以上に気にしないこと。

拘泥(こうでい)・・・こだわること。必要以上に気にすること。

大言壮語(たいげんそうご)・・・実力不相応な大きなことを云うこと。

辛辣(しんらつ)・・・云うことや、他に与える批評の手厳しいこと。

昂然(こうぜん)・・・意気の盛んなさま。自信に満ちて誇らしげなさま。

睥睨(へいげい)・・・にらみつけて勢いを示すこと。

壮志(そうし)・・・盛んな意思。勇ましい大志。

偏狭(へんきょう)・・・自分だけの狭い考えにとらわれること。

詠嘆(えいたん)・・・物事に深く感動すること。

満座(まんざ)・・・その座に人がいっぱいになっていること。

流布(るふ)・・・世に広まること。

呼集(こしゅう)・・・分散している人を呼び集めること。

敢闘(かんとう)・・・勇敢に戦うこと。

暁闇(ぎょうあん)・・・夜明け前。月がなく辺りが暗いこと。

 

 

 

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