【朗読】虚空遍歴 独白3 山本周五郎 読み手アリア
こんにちは!癒しの朗読屋アリアです。今回はおけいの独白3です。おけいの人間関係や心情の変化、内面が細かく描かれています。彼女の母親の死後の生活の変化や、現在の旦那との複雑な関係、そして過去の出来事が混ざり合った心の葛藤が浮き彫りにされます。最後までお聴きください。
虚空遍歴 独白3 主な登場人物
おけい・・・母親が亡くなって心身とも疲弊している。新しい旦那との関係にも苦しんでいる。芸妓としての経験があり、お金に執着しない生き方を心がけている。
竹島与兵衛・・・おけいの新しい旦那。自分の身元を隠し、おけいにも本名や背景を明かさない。おけいには生活の細部に干渉し、束縛しようとしている。
吉原藤次郎・・・竹島さんの家来で、彼の指示でおけいを試そうとする。見た目は少年らしさの残った温和な性格。竹島さんの命令に忠実で、おけいを試す。
おけいの母親・・・すでに亡くなっているが、物質やお金に執着しない生き方を貫いていた。おけいに対して「形のあるものは頼みにならない」と教える。
久吉姐さん(おはつ)・・・おけいの姉のような存在。おけいの母の死後、松廼家をおけいから高額で買い取って継いだ。蔵前の旦那との関係が続いている。
蔵前の旦那・・・久吉姐さんの旦那。欲のないおけいを笑い、松廼家を売った金を自分が預かって利稼ぎをしてやろうと提案する。
虚空遍歴 独白3 あらすじ
おけいは母親の死後、心身ともに疲弊して人生のバランスを失ってしまいます。金銭や物質的なものに執着しない生き方を心がけているが、現実の生活は複雑で厳しいものです。新しい旦那の竹島さんは、彼女の心や生活の細部にまで干渉して彼女の自由を奪おうとします。そんな中、おけいは芝居の世界に救いを見出し、特に冲也の「青柳恋苧環」という芝居の浄瑠璃に魅了されます。