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彦左衛門外記1 山本周五郎 

【連載朗読】彦左衛門外記1 山本周五郎 読み手アリア

こんにちは!癒しの朗読屋アリアです。今回は、山本周五郎作「彦左衛門外記1」です。この作品は、昭和34年から連載されました。朗読は連載10回で完結する予定です。どうぞ最後までお付き合いくださいませ。

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彦左衛門外記 主な登場人物

五橋数馬(いつはし)・・・内藤弥九郎の子。末っ子の三男坊で十六歳の時、五橋家の養子になった。

内藤弥九郎・お弓・・・三千石の旗本。数馬の父親、母親。

五橋三郎太郎左衛門・・・五十二歳。数馬の養父。七百石の旗本で、子がなく、妻女に死なれたのでにわかに養子縁組を決めた。

ちづか姫・・・奥平美作守信昌の三女。

早苗・・・十五歳、ちづか姫の侍女。

大久保彦左衛門・・・数馬の大叔父。

彦左衛門外記 あらすじ(※ネタバレを含みます)

五橋数馬は、内藤弥九郎の子で、末っ子の三男、十六歳のとき五橋家七百石の養子となった。幼い頃から野心を抱き、五歳の頃から十二三歳頃までは多く「妻」に関する野心を持っていた。十三歳の後期になると、熱心に武芸に励み、戦場生き残りの老人たちを訪ね廻り、戦記や功名話を克明に筆記した。その中に、大叔父の大久保彦左衛門もいたが、彼の戦記は勇ましいものではなく「みじめでなげかわしく、人間の勇気をへし挫くもの」だった。彼の野心は今、「天下に名をとどろかせよう」ということだった。二十四歳になると、武芸仕合を出世のきっかけにしようと思いたち、浪人たちと野試合をして、勝つと賞金をてに入れた。そして大田原弾馬と試合する日、試合を見にきていた奥平美作守の三女ちづか姫に一目惚れし、何とか彼女に近づこうとするのであった。

彦左衛門外記 覚え書き

四民(しみん)・・・士農工商の四つの身分の人々。あらゆる階層の人。

へし挫く(へしくじく)・・・一気に奪い去る。

ひき・・・縁故、つて、頼り。

狡猾(こうかつ)・・・悪賢いさま。

悪罵(あくば)・・・ひどくののしること。

掛値なしに(かけね)・・・誇張なしに。

高札(こうさつ)・・・人通りの多いところに掲げる札。

仕儀(しぎ)・・・事のなりゆき。

鉄扇(てっせん)・・・鉄で骨を作った扇。

被衣(かつぎ)・・・身分の高い女性が、外出の際、顔を隠すために被った衣。

八双(はっそう)・・・剣などの構えのひとつ。

 

 

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