【朗読】虚空遍歴 8の7と独白 山本周五郎 読み手アリア
こんにちは!癒しの朗読屋アリアです。今回は、金造の警告によって、冲也は吉原藤次郎らがまた尾けてきていることを知り、ここで片をつけることを決意します。3対1で闘うかと思いきや、金造も手助けに入って奮闘します!見ず知らずの金造が頼もしく思えます。
虚空遍歴 8の7と独白 主な登場人物
冲也・・・旗本育ちで中藤冲也。三人の侍たちと対峙し、冷静に戦いに挑みます。
金造・・・自分で「ごまのはい」と云う品川で以前出会った男。無宿者で、数えきれないほどの闘いを経験したといい、冲也を師匠と呼ぶ。
吉原藤次郎・・・箱根で冲也に右腕を斬られて以来、ずっとしつこく追ってくる。
益村千之助・・・吉原藤次郎の仲間の一人。
疋田京之助・・・吉原藤次郎の仲間の一人。箱根の芦ノ湖でおけいに声をかけた男。
駕籠屋・・・箕面から冲也を乗せてきた。冲也の斬り合いの証人になる。
生田半二郎・・・冲也の幼馴染で、彼の才能を心から信じている。浄瑠璃の上演のために尽力する。
虚空遍歴8の7と独白 あらすじ
駕籠に乗った冲也に話しかけてきた金造は、吉原藤次郎らがまた彼を付け狙っていることを話し、道を変えて大阪へ戻ることを勧める。しかし冲也は、さっきの芝居関係者とのことで、泥でも飲んだような嫌な気持ちになり、何かひと暴れしてやりたいと思っていたところだったし、ずっと追ってくる吉原ともけりをつけようと決意する。闘いは3対1、籠屋に証人を頼む。おけいは後で瓦版を読んで、道で人が二人斬られて一人が死んだことを知る。死んだのは吉原藤次郎で、以前おけいを囲っていた本多さんの家来だった。いつかこんなことになるのではないかと彼女は心配していたが、いやな事が一つ片付いて心からホッとした。