【朗読】末っ子 山本周五郎 読み手アリア
こんにちは!癒しの朗読屋アリアです。今回は、山本周五郎作「末っ子」(昭和32年)です。彼に対する一族の評から始まります。これはインタビュー形式になっていて面白いです。話の途中にもこの形が何度か出てきます。主人公の小出平五は五人兄妹の末っ子、三男坊の部屋住みです。婿養子に行って悲惨な目に遭っている周囲の人達を見て、平五は幼い頃から危機感を持ち「金を貯めよう!」と行動します。
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末っ子 主な登場人物
小出平吾・・・二十四歳 三男の部屋住み。骨董に興味があり、家から独立するために秘かに金を貯めている。
小出玄蕃(木挽町)・・・平吾の父。七千二百石の旗本。骨董好き。親族の中心に収まりたいと思っている。毎年、正月六日に親族の人たちが小出へ集まって来る。
いつ女・・・平吾の母親。実家は平河町。森内膳が
小出敬二郎・・・三十二歳、長兄。平吾を末っ子で三文安い甘ったれと思っている。
木下杢之助(神谷町)・・・二十八歳、次兄。二十二歳の時、木の下へ養子にいった。平吾と不仲。
土方よね・市之丞(薬師小路)・・・土方(ひじかた)へ嫁した長姉。以前、平吾に土方の親類に婿縁組の話を持ってきたが平吾が断る。市之丞はそのことを怒っている。
米良くに・平左衛門(榎木坂)・・・平吾の二番目の姉。いつも平吾の味方をしてくれ、金を預けている。姉のくにの良人。平吾の一番の理解者。
新庄主殿・・・玄蕃の弟。三十三歳まで部屋住みでいたが、