【朗読】さるすべり 山本周五郎 読み手アリア
こんにちは!癒しの朗読屋アリアです。今回は、山本周五郎作「さるすべり」です。この作品は、昭和18年40歳、富士に掲載されました。物語の舞台は、徳川家康の会津征伐と石田三成が挙兵の間で揺れる時期です。伊達政宗が妻子を人質に取られながら家康に忠誠を誓うという苦悩を抱えています。家康から白石城を撤退の命令を受けた政宗は不満を抱きつつも従います。その決断に基づき、浜田治部介は白石城の守りを任され、わずか五十人の兵で城を守る大役を引き受けます。
さるすべり 主な登場人物
浜田 治部介(はまだじぶのすけ)・・・二十七歳、伊達政宗の家臣で、肩幅の広い筋肉質の逞しい体つきで、眉尻のちょっと下がったおっとりとした顔立ち。性格は物静かで口数が少ない。しかし上からも下からもよく信頼されている。白石城の守りを任される。
伊達政宗・・・家康の命令に従い、白石城からの撤退を指示するも、内心では不満を抱いている。
片倉景綱・・・政宗の重臣で、政宗の右腕的存在。治部介を信頼している。
石田三成・・・物語の背景で挙兵し、会津の上杉景勝と連携して徳川家康と対立する。
奈保・・・浜田治部介の妻。夫に会いたい一心で、命の危険を冒して白石城に辿り着くが・・・
多紀勘兵衛、半沢市十郎、比野五郎兵衛・・・治部介の家臣。