【朗読】奇縁無双 山本周五郎 読み手アリア
こんにちは!癒しの朗読屋アリアです。今回は、山本周五郎作「奇縁無双」です。この作品は昭和14年婦人倶楽部に掲載されました。36歳の作品です。じゃじゃ馬な万姫と栗栖伊兵衛の愛情物語です。椿説女嫌いの祖型でしょうか、しかし十九歳の我儘娘が一夜の出来事でガラリと女らしく変化するところは好感が持てました。(椿説女嫌いの方はゆう女が少し年上でしたね)周五郎作品にもたびたび出て来ますが平手で女性の頬を打つというのは憎らしいー!最後はハッピーエンドでした。
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奇縁無双 主な登場人物
栗栖伊兵衛・・・飯田藩近習番、三百石。父は亡く、母と妹の二瀬と三人暮らし。生一本で偏屈、無口。
万姫・・・堀大和守の五女。とびぬけて美しい器量をもつ男勝りな姫。十九歳。薙刀と小太刀はすぐれた腕を持ち、乗馬は殊に抜群。
吉沢幾四郎・・・伊兵衛と幼い頃からの友人、妹の二瀬といつか結婚するものと決まっている。
堀大和守親長・・・飯田藩主、万姫に対する愛情は格別で、そばを放すのが惜しさに家臣へ嫁入らせようと考えている。
奇縁無双 覚え書き
下郎(げろう)・・・人を罵る時につかう言葉。
太宰春台(だざいしゅんだい)・・・江戸中期の儒学者。
剛毅(ごうき)・・・意思が固くて強く、くじけないこと。
事跡(じせき)・・・物事が行われたあと。
追従者(ついしょうもの)・・・人におもねるもの。ごますりを云う人。