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虚空遍歴 13の2 13の3 山本周五郎

【朗読】虚空遍歴 13の2と13の3 山本周五郎 読み手アリア

こんにちは!癒しの朗読屋アリアです。今回は、無仏と別れて早朝旅立つ二人から始まります。やっと病気も治って金沢へ向けて出発です!歩いていく野山や川の描写がとても美しいです。最後までごゆっくりお楽しみください。

虚空遍歴 13の2と13の3 主な登場人物

松島千蔵・・・金沢の役者。冲也の作品を知っており、彼に会いたいと希望する。冲也にとって新しい地での出会いの一つであり、今後の展開に影響を与えそうな人物。

年増芸妓・・・冲也とおけいが泊まった宿にいる芸妓で、冲也を知っていた過去があり、彼と千蔵を引き合わせる。

虚空遍歴 13の2と13の3 あらすじ

霧深い朝、冲也とおけいは寂しげな情景の中、旅路に出ます。冲也は川の音に魅了され、ここが彼の故郷のようだと呟きます。その後、立ち寄った茶屋で供養を頼まれ、無名の旅人が悲しい最期を遂げた話を聞きます。冲也は過去を振り返りながらも、未来に向けて決意を新たにしようとしています。しかし彼の心にはまだ過去の影が重く残り、彼の抱える内なる葛藤が漂います。冲也は、新たな土地での成功を夢見ていますが、その道は険しく、彼の不安は絶えず募っていきます。

虚空遍歴 13の2と13の3 アリアの感想と備忘録

旅立ちの場面で、冲也が「おれに故郷と言うものがあるとすれば、ここがそうだという気がするんだ」と言うのですが、それは元柳橋の岡本で周りの者にちやほやされていた頃の自分や、将来を期待されていた過去の自分とは無縁の場所で、彼が初めて自分自身と向き合う安らぎを感じた瞬間を垣間見たように思いました。でもその静かな感情の裏には、自分がこれからどうなるのかという深い不安が隠されていて、全体に暗い影を落としていると思いました。おけいも京都で門付けをしていたのを知っていて驚きました。まるで幼子を見守る母親のようです。冲也もこれには驚いたようでしたが、アリアもびっくりしました!

 

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