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町奉行日記 山本周五郎

【朗読】町奉行日記 山本周五郎 読み手アリア

こんにちは!癒しの朗読屋アリアです。今回は、山本周五郎作「町奉行日記」(昭和34年)です。(町奉行日記/新潮文庫)TVドラマ、映画、舞台などでも人気の作品です。その藩では一年で三人も町奉行を辞任した。新任奉行職は、江戸邸から上意によって仰せつけられた望月小平太だった。

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町奉行日記 主な登場人物

望月小平太・・・二十六歳。武芸に長じているが、行状は放埓を極め、江戸邸でも悪評の高く「着流し」なんとやらと仇名もある。

堀郷之助・・・二十八歳。大目付。家中の評判もよく、大目付として近年にない人物だといわれる。小平太の少年時代の親しい旧友。

安川雄之介・・・二十五歳。徒士目付。小平太より年下だが風貌は二三歳も上に見える。

(藩主)和泉守信真

(重職) (城代家老)今村掃部高次(次席家老)森島和兵衛(家老)落合主水正(家老兼奉行役元締)本田斎宮(寄合役肝入)佐藤帯刀(重職)内田舎人

(健士組・徒士組) 征木剛 田口源二郎 沢本正五 内島兵馬 沖野大六

(壕外の親方)  灘八・八郎兵衛・・・難波屋の主人   継町の才兵衛  巴の太十

 

 

町奉行日記 覚え書き

放埓無頼(ほうらつぶらい)・・・ほしいままにふるまって酒や女に溺れ、無法な行いをすること。そういう人。

唐変木(とうへんぼく)・・・気の利かない人物。物分かりの悪い人物をののしっていう語。

面憎い(つらにくい)・・・顔を見るのも憎らしい。

白扇(はくせん)・・・模様などのない、白地のままの扇。

隔絶(かくぜつ)・・・かけ離れていること。遠く隔たっていること。

遊興(ゆうきょう)・・・遊び興じること。とくに酒色に興じること。

凶状持ち(きょうじょうもち)・・・前科のある者。また、凶悪な罪を犯して追われている者。

祐筆(ゆうひつ)・・・筆をとって文を書くこと。

譴責(けんせき)・・・しかり責めること。不正や過失などを厳しくとがめること。

特命(とくめい)・・・特別の命令、任命。

塵芥(ちりあくた)・・・ごみ。全く値打ちのないもの。

煽動(せんどう)・・・気持ちをあおり、ある行動を起こすようにしむけること。

九寸五分(くすんごぶ)・・・刃の部分の長さが約29センチの短刀。

大籬(おおまがき)・・・江戸吉原で、最も格式の高い遊女屋。

嘖々たる(さくさくたる)・・・口々に言い立てるさま。

風趣(ふうしゅ)・・・おもむき。風情のある味わい。

喚問(かんもん)・・・公的な機関に呼び出して問いただすこと。

長らう(ながらう)・・・キセルのラウの長いもの。

政道(せいどう)・・・国を治めること。また、政治のしかた。

すべた・・・顔のみにくい女性。

溜飲が下りる。(りゅういん)・・・不平・不満・恨みなど、胸のつかえがおりて気が晴れる。

注進(ちゅうしん)・・・事件を書き記して上申すること。

 

 

 

 

 

 

 

 

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