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はたし状 山本周五郎

【朗読】はたし状 山本周五郎 読み手アリア

こんにちは!癒しの朗読屋アリアです。今回は、山本周五郎作「はたし状」(昭和26年)です。今泉第二は、藩主の参勤の供に加わって初めて江戸にゆくことになった時、出立前に従兄妹のしのと婚約した。江戸へ着いたのが三月、それから僅かに半年と経たない九月に、しのとの婚約が一方的に破棄されたと父が手紙で知らせてきた。(四日のあやめ/新潮文庫)

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はたし状 山本周五郎  主な登場人物

今泉第二・・・二十七歳 ひとりっ子で気が弱く、甘やかされて育つ。英之助を保護者のように兄事していた。二十四の時、江戸に参勤の供で出た間に、婚約者しのから一方的に婚約を破棄された上、親友の藤島英之助としのが結婚したことを知り、人間不信に陥る。昌平黌で史学を学び、三百石の寄合番頭、御文庫の蔵書の整理と補充調査を行う。

藤島英之助・・・第二と同じ年。六歳の時に藩の学堂で机を並べて以来の親友。三人兄弟の長男で、はやくから沈着で意志は強く、考え深く落ち着いていて、いつも言葉少なで動作も静かだった。学問も武芸もずば抜けていた。先手組支配。

しの・・・和田家の四人兄妹の長女。開放的な家風で彼らの友達が賑やかに出入りする家庭で育つ。第二と婚約するが、一年も経たぬうちに一方的に婚約を破棄し、英之助に嫁いる。

八木千久馬・・・しのと従兄妹関係で、幼い頃、和田でよく遊んだ。

 

 

 

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