【朗読】鍔鳴り平四郎 読み手アリア
こんにちは!癒しの朗読屋アリアです。今回は、山本周五郎作「鍔鳴り平四郎」(昭和27年)です。鍔鳴りとは刀を鞘(さや)におさめるとき、鍔(つば)が鯉口(こいぐち)と打ち合って発する音のことです。平四郎が自分の刀、兼定に友達として話しかける場面が面白かったです。「お、怒るんじゃない、兼定、が、がまんするんだ、つ、つ、鍔鳴りをしたって抜いてはやらんぞ、しずまれ!兼定」
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鍔鳴り平四郎 主な登場人物
安田平四郎・・・せっかちで単純な男。何でも善か悪かをはっきりさせて処置する。家中のものと喧嘩し、八人の髷を抜刀流で切り落とし、浪人してしまった。
お千代・・・向こう隣にすむ辻講釈師の娘。親身になって平四郎の身の回りの世話をしてくれている。
志保・・・大久保相模守の用人、松宮主殿の娘。父親が役目の失策で咎めを受け切腹した。一時的に身を隠すために仲田啓之進に連れられ平四郎に預けられる。
鍔鳴り平四郎 覚え書き
忿然(ふんぜん)・・・激しく怒るさま
粗忽(そこつ)・・・軽はずみなこと。そそっかしいこと。
尾羽(おは)・・・鳥の尾と羽。
人語(じんご)・・・人間の言葉。
左手(ゆんで)・・・左方の手。
二一天作(にいちてんさく)・・・ものを半分ずつに分けること。折半すること。
片門前(かたもんぜん)
至極(しごく)・・・極限に達していること。この上ないこと。
余日(よじつ)・・・ある期日までに残っている日数。残りの日数。
いみじくも・・・非常にうまく、適切に。
御霊屋(おたまや)・・・先祖の霊や貴人の霊を祭っておく建物。霊廟。
辻講釈(つじこうしゃく)・・・道端で講談を語り、往来の聴衆から銭をもらうこと。
浪宅(ろうたく)・・・浪人のすまい。浪人の住む家。