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泥棒と若殿 山本周五郎

【朗読】泥棒と若殿 山本周五郎 読み手アリア

こんにちは!癒しの朗読屋アリアです。今回は、山本周五郎作「泥棒と若殿」です。この作品は、昭和24年講談倶楽部に掲載されました。家督問題で鬼塚山の廃屋御殿に幽閉されている成信のところにある夜、泥棒が入る。廃屋ですべてを投げ出し、飢え死ぬつもりで寝ていた成信は、悪人に見えない素人泥棒伝九郎と共同生活をすることとなる。

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泥棒と若殿 主な登場人物

成信・・・24歳。家督問題から廃屋にただ一人幽閉される。たびたび刺客に狙われ、食料もつき、すべてを投げ出し飢え巣にしようと思っている。

伝九郎・・・34歳。幼い頃からひどい目にばかりあっている泥棒。成信と暮らすようになって人間らしくなっていく。

 

泥棒と若殿 覚え書き

渇しても盗泉の水を飲まず・・・自分がいかに困窮していても、不正や不義理なことは一切かかわらないこと。

身銭(みぜに)・・・自分の金。

小書院(こじょいん)・・・母屋から張り出した部屋。

定日(じょうじつ)・・・前もって決めてある日。

杣道(そまみち)・・・細くて険しい道。

量見(りょうけん)・・・考えて選ぶこと。

樽ひろい・・・酒屋のでっち。

嘆息(たんそく)・・・悲しんだりがっかりして溜息をつくこと。

前栽(せんざい)・・・草木を植えた庭。または植込み。

艱難(かんなん)・・・困難にあって苦しみ悩むこと。

瘋疾(ふうしつ)・・・気がおかしくなる。

 

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