【朗読】虚空遍歴1の6 山本周五郎 読み手アリア
こんにちは!癒しの朗読屋アリアです。今回の虚空遍歴1の6は生田半二郎の引き起こした問題です。緊張感のある場面をお楽しみください。
虚空遍歴1の6 主な登場人物
冲也・・・主人公。友人である生田半二郎の窮地を救おうとする。
生田半二郎・・・冲也の友人。浜屋のおつねと関係を持ち、トラブルに巻き込まれて逃げ込んでくる。
浜屋のおつね・・・生田半二郎と関係を持つ評判の悪い女。
浜屋の忠吉・・・おつねの夫で非常に嫉妬深い。おつねの相手の男をヤクザに襲わせたりする。
新助・・・岡本の主人、お京の父。長火鉢の前で棋譜を読んでいる。
おすみ・・・新助の妻、お京の母、冲也に酒を勧める。
由太夫(ゆうたゆう)・・・冲也を慕っている。常磐津を教えている。元は日本橋の瀬戸もの問屋の二男で、本名は幸次郎。
虚空遍歴1の6 あらすじ
冲也は内所へ行き、新助が棋譜を読む傍らで水を求める。話題は生田半二郎が浜屋のおつねという評判の悪い女と関係していると聞いて冲也は驚く。やがて新石町の家に返り血を浴びた生田半二郎が逃げ込んでくる。襲撃を受けた彼は、冲也の助けを借りて浜屋のおつねと一緒に江戸を抜け出そうとする。冲也は友を救うために着物と路用を貸す。
虚空遍歴1の6 アリアの感想と備忘録
生田半二郎のトラブルが明らかになって急に緊張感が増してきました!浜屋のおつねとの関係が問題視され、生田が襲撃されて逃げ込んできた時、冲也の友人への思いやりと決意が強く感じられました。冲也は生田の困難に対して冷静に対処し、友を救うために着物や路用を貸すだけでなく、生田の決意を尊重し、励ます姿が心に残りました。彼の「人間が本気でやることはそのままで立派だ」という言葉には冲也自身の信念が込められており、その人間性が浮き彫りにされたと思います。
髭を剃る場面、顔を洗い、風呂に入る、酒を酌み交わしながらの会話、駕籠に乗り降りする場面、浄瑠璃のことなど、江戸の風俗や人間模様も魅力的ですね!