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日本婦道記より 桃の井戸 山本周五郎

【朗読】日本婦道記より 桃の井戸 山本周五郎 読み手アリア

 

こんにちは!癒しの朗読屋アリアです。今回は、山本周五郎作「日本婦道記」より桃の井戸です。この作品は昭和19年文藝春秋に掲載されました。旧題は「琴女おぼえ書」でした。主人公・琴の和歌の師匠、長橋のおばあさまが八十七歳で亡くなられたところから始まります。琴は、孫でも血縁でもないけれど、師匠をおばあさまと呼び、しばしば桃の井戸のある隠居所へ訪ねて行ってはお知恵を借りたりお訓を受けていた。長橋のおばあさまのかたみに、琴があったことのあらましを書き綴る回想で描かれています。

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日本婦道記より 桃の井戸 主な登場人物

琴・・・保持忠太夫の娘。三人兄がある末っ子。みめかたちが美しくないと気づいているため、十六歳で始めた才能のある和歌で身を立てようと思っている。母が病気で亡くなったため、何事も長橋のおばあさまに相談するようになる。

大人(うし)・・・琴が江戸にいたころの和歌の師匠。

長橋千鶴・・・江戸から国許へ移ってからの和歌の師匠。藩の医家の家柄。

萩原直弥・・・琴の良人。御側勘定役、息子が二人あるが、妻に死なれてしっかり子育てのできるのちぞえを探していた。

日本婦道記 桃の井戸 覚え書き

長命(ちょうめい)・・・長生き。

奥義抄(おうぎしょう)・・・平安後期の歌学書。

休聞抄(きゅうもんしょう)・・・源氏物語の注釈書。

相聞(そうもん)・・・互いに相手の様子を尋ねること。

良人(りょうにん)・・・夫。

病葉(わくらば)・・・病気や虫のために変色した葉。

左義長(さぎちょう)・・・小正月に行われる火祭りの行事。

粗朶(そだ)・・・切り取った木の枝。

 

 

 

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